アイドルとファンと恋愛あるいは結婚……私は?
NMB48の須藤凛々花さんが結婚を発表した。それも総選挙発表中に。
NMBに全く無知というわけではないので正直私も驚いた。ファンではない為ショックの度合いは少ないが、これを観ていた、特に投票したであろう彼女推しの人たちのショックの度合いは想像に難くない。恋愛禁止を堂々と宣言しているアイドルグループのメンバーにも関わらず結婚を発表。交際期間ゼロという線はほぼ無いだろう*1。つまり彼女は恋愛禁止であるNMB48にいながら恋愛及び交際をして、尚且つ結婚する。それも全国放送というファン以外も少なからず観るだろう状況で、しかもAKB総選挙という関連グループの年に一度の祭典の場で発表した。応援していたのが馬鹿らしくなるレベルの裏切りだろう。
週刊文春に対して先手を打ち、自らファンに誠意を示す為に発表した、と言うが、それでもルール違反の事実とこれまでずっと裏切られていたのか、と悟ったファンが存在する事に変わりはない。NMB48を卒業する前に、恋愛及び結婚を決意した時点でどう転ぼうが彼女に非がない状況は無かったと言えよう。
私のメインはジャニーズだからジャニーズで考えてみる。まず触れなければならないのは、ジャニーズタレントに恋愛禁止のルールは一切無い、ということだ。恋愛も結婚も自由、ただし自己責任、としている。
つい先日ジャニーズJr.の後藤泰観さんの結婚が報じられた。が、この件はマスコミが取り上げる前に彼の妹さんがinstagramで述べ、そのアカウントを知るファンが第一に広めていた。尚且つその前から気づいていたファンも多かったという。
また同じ時期に黒木メイサさんから第二子の出産の報せが届いた。無論元KAT-TUNの赤西仁さんの子でもあり、しかも男児だった。それもあって私のタイムラインでもお祭り騒ぎになっていた。しかしまだジャニーズ事務所にいた頃に突如発表された授かり婚、要はできちゃった結婚はどういう印象をファンに与えたのだろうか。
こういう話になるとちょくちょく悲しみをぶり返しただろうツイートが流れてくるのが井ノ原快彦さんと瀬戸朝香さんの結婚の件だ。彼はその事をコンサート中にファンに向けて発表した。ファンは勿論騒然とし、よく聞くのがその日のコンサートに入っていた井ノ原担が彼のうちわを会場のごみ箱に捨てていったという話だ。
山口達也さんや植草一秀さんなどそれ以前は彼同様にコンサートで結婚を発表する事が主流だったそうだ。偶然か否か、その後の国分太一さんや長野博さんはまずマスコミに向けて発表するようになっていたな。木村拓哉さんと工藤静香さんの時はどうだったのだろうか。
恋愛に関しては……もう、整理するのも該当者を名指しで挙げるのも少し怖い。ここのところ一部のファンが大騒ぎしている熱愛の噂はどれも、週刊誌にすら掲載されない、されたとしても後手のスクープになっているレベルの噂でしかないように思える。もしそうではないのなら証拠を挙げてくれ。尚匂わせとやらはこの対象から外す。自分たちファンと同族であるのかどうかを考慮に入れた根拠にはどうにも見えないのだ。やるだろ小中学生くらいの年代のファンは*2。
ただ噂が起こる度にファンの間で議論は飛び交う。フォロワーの多いアカウントを持つファンがASKfmのアカウントを持っている場合、そこに意見を聞きに行くファンも見受ける。
ここまで私なりに整理してきたが、私の立場はアイドルの恋愛・結婚は、事実なら大歓迎だ。以前の投稿にも書いたが私はポケモンと変わらぬスタンスで彼らを好きでいるし、何より恋愛・結婚も含めて彼らの偶像、と捉えているからだ。また、どうしても強調したいのが、私は嘘の恋愛・結婚は絶対に許さない。真偽不明のうちに色々と騒ぐのも大嫌い。その場合に限り、裏付けが業界人とやらにしか取れない情報を流すゴシップ誌各社も、そのような情報に不確かである事を不安に思わずに鵜呑みにして「プロ意識が足りない」と罵るファンも、どちらも馬鹿馬鹿しいと心から思っている。そもそもファンに愛される職業なのに恋愛する事が「プロ意識」の欠如と見做されるなら、学業を収める事、あるいは何らかの職業に従事する事に専念せずに恋愛する事も「プロ意識」の欠如ではないだろうか?
私は長瀬智也さんと浜崎あゆみさんの熱愛を心の底から祝福し、破局が報じられたのを残念がっていた。どちらもこの頃特に好きな芸能人だった。この頃はその真偽を考えられる程世間や芸能界を知っている訳ではなかった為、情報を鵜呑みにしていたが、この頃から恋愛も含めてその人が好き、と思っていた為憤る事は無かった。その熱愛報道で憤るファンを見て影響を受けた時に中学生の間だけ少々崩れていたものの、以降は小学生の頃のスタンスに近い。それに加え、少しは報告できるような裏は取れているのか、と疑えるようになった。
噂への囃し立てを嫌うのはファンやアイドルは一切関係なく、完全に私個人の恋愛における数々の失敗談から裏打ちしてしまった恋愛観である。中学生の時、男子の幼馴染との恋愛としての仲を疑われた。お互いそんな感情が無いことなどはっきりしていたので否定はしたものの、その一件以降小学生までの感覚で話すことは高校に上がるまでできなかった*3。また同じく中学生の頃、私は部活の先輩に恋をした。思えば当時の私は趣味としての好きと恋心としての好きの区別がついていなかったようで、好きなアイドルを言う感覚で様々な友人にその先輩が好きなことを話し様々なからかいを受けた。恋心が事実であっても囃し立てられる事を知らなかったとはいえ、あの頃に受けたからかいは未だに私の中でトラウマと化している。にも関わらず高校の時に親友たちの彼氏のとある事情について何度も質問した事がある。その事を申し訳なく感じてはいるものの、既に別れている今どう謝ればいいのかわからない。
ある意味私も熱愛報道や結婚報道を辛く思うのだろう。しかしそれはその報道そのものではなく、その度に巻き起こるファン内の議論が引き金となっている。その度に私は、自分の恋愛のトラウマが蘇り、それをアイドルである彼らに重ねて守ろうとする。幼い頃からの恋愛も結婚もオッケー!という意見を持つ自分に疑問を持ち、時にはそんな自分はファン失格と責める。あるいは同じ意見を大多数のファンが抱いていない事に疑問を持ち、場合によってはその感情を否定する。後者の感情は誰にも告げずすかさず打ち消すので私の場合問題を起こすことは無いが、前者の感情を抱いた時はしばらく苦しい。
私の場合苦しむ理由の大半が個人的な理由だ。しかしそれでも報道から生まれた議論の度に苦しいのは事実であるし、苦しい事を苦しいと言うことは咎められるべきでは無いはずだ。アイドルの恋愛をプロ意識の欠如と見做し恋愛の度に苦しむ大多数のファンと行為は変わらない。感情の質が異なるだけだ。だから熱愛報道による私の苦しみも他のファンの苦しみも許されて包まれてほしい。誰かに直接危害を加えない限りは。
しかし今回の件はルール違反が肝であると考える。私のような意見が主流になり恋愛禁止というルールが疑問視されるようにならない限り、これはAKBグループにおいて、またほとんどの女性アイドルグループにおいて、これは法律だ。破った彼女にはそれ相応の罰は与えられるべきであり、ファンも、メンバーも彼女を許さなくていい。誰かを傷つけないギリギリの範囲でなら、怒り、憎しみ続けても咎められない、と私は思う。
噂とか不幸とかが生まれた時、それで得しかしていない人は本当に世の中いるのかな。
昔憧れたジャニーズオタク自己紹介バトンなるものをやってみた
気まぐれ更新故最後の更新から半年以上も経っていることのちょっと怖くなるし、復帰一発目の記事が企画便乗で大丈夫なのか不安になるけれど。
やってみますよ自己紹介バトン!!!!
高校生の頃は様々なジャニオタの先輩方のブログに飛び回っていたものの、何せ自分で自由にできるメールアドレスがフィルタリング強めのマイガラケーのみだったためにブログ開設ができず、一度作ったアメブロも余りの忙しさと面倒さに一度も更新せずじまい…自己紹介バトンはちょっとした憧れだった。
懐かしい企画をあげてくださったみづきさんには感謝します。
以下、質問項目はこちらの記事よりコピーさせていただいた。
それではスタート!
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じゃにーずおたく自己紹介ばとん
【名前】Miku Aeons(ミクイーオンズと読みます)
【今の担当は?(複数可)】
名前:藤井流星
好きなところ:好きなところを語ろうとすると思考停止を起こしてかわいいとしか言えなくなるところと時たまみられる芯の強さ。内面がよければ顔もよくなる、とはこういうことを言うのだな、としみじみ感じる(ちなみに彼の妹も発言している)
担当になったきっかけ:簡単に言うと藤井姉妹と三宮迷子疑惑事件。藤井姉妹経由で好きになった理由については下記参照で。
流れ星の誕生日に、彼に恋に落ちた日の事を考える。 - ポケモンとジャニーズとそれからボカロ。
【いつからジャニヲタ?(きっかけも是非)】
CDやアイドル誌を買ったりといった本格参入は小6から。久々のKinKi Kidsデレ期真っ最中のある日Wink upを手に取ったのがすべての始まりだった。ただしそれ以前からJフレ大好き。一番記憶が古くてロシナンテの災難見てた頃。
【担当遍歴】
堂本光一→大倉忠義、山下智久→千賀健永、橋本良亮→藤井流星。
ちなみに私における担当の定義は能動的に情報を追っているか否かなので、担当じゃない=担降りした、ではないことがほとんど。でもごめん、唯一ヤマピーは完全に降りてる。
【好きなシンメorコンビ(への思いも是非)】
流星小瀧のツインタワー!!
名前も関係性も抜群ながらそのパフォーマンスもため息が出ちゃう。2人での見せ方をわかっているっていはっきり感じる。
【1番心に残ってる現場】
ラッキィィィィィィィ7
【初めて行った現場】
皆様のおかげ Summer Carnival!
【最近行った現場】
ジャニーズ野球大会
【次行く現場】
未定、というか抽選中。お願いだから今回こそFlowerに会わせてください(土下座)
【記憶に残ってるファンサ】
ファンサとは少し違うけど、初現場の時に席が通路にとても近く、流星さんが間近を通って行ったのが忘れられない。
【好きな曲TOP3(理由もあればどうぞ!)】
一位 TAMER
初めて聴いた時から抜け出せぬ檻に入れられています…
二位 PARTY MANIACS
とにかくかっこいい。流星さんの「what?」は一撃必殺。
三位 Can't stop,Criminal,Eternal
狂愛三部作はいつ聴いてもゾクゾクする。
【好きな振り付けTOP3(好きポイントも…!)】
一位 パリマニ流星さんの振り向きざまの「what?」
他担すら悲鳴を上げる黄金の角度。
二位 TAMERの大サビの猛獣の手振り
全員の雄々しさで完全に狩られる。
三位 スワンソングの向かい合って歌うキンキ
振付とは違うけど照れくさそうに歌う2人が忘れられない。
【自分がJrになれたらバックにつきたい曲(複数可)】
特にない、というよりJr.になった自分を想像できない。
【1番好きなペンライト】
パリピポのマイクペンラ。Terrible以降のダンスナンバーやTAMER,Eternalの時にバナナペンラから持ち替えて振ろうかと思ったくらいにはオシャレだと思ってる。
【1番好きな衣装】
TAMERからEternalの赤衣装!!
心なしかちょっと猛獣っぽく見える。
【よく買う雑誌】
【この映像は見て欲しい!というオススメ】
1st tour パリピポ
【ジャニヲタになる前の趣味は?】
なる前からだけどポケモン。現役過ぎて新しい冒険の度に各メンバーの手持ちを妄想する。
【最近気になっている子】
林真鳥氏。いままで様々なド天然の陰に隠れてたけどこの人の天然もたいがいだな、と(笑)
【最後に一言!】
もっとジャニーズを好きになれた!
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いやあ楽しかった!!
続・グループを愛するということ。
前回記事でグループを好きである事、脱退をどう思う事について私は書いた。
でもまさかその一週間後、脱退どころか解散を、自分の好きなグループが発表してしまうなどこの時は全く想像していなかった。
今から10年前、修二と彰が話題になったのと同じ頃にメジャーデビューを果たした二人組のデュオがいた。
ウエンツ瑛士と小池徹平のWaT。Wentz and TeppeiでWaT。
もともと当時J-FRIENDS以降のジャニーズに興味がなかった私は、修二と彰よりも断然彼ら派だった。しかし私が彼らを好きになった経緯は完全にミーハーと呼ばれるものだった。かつて天才てれびくんに出演していた頃を知っていたウエンツ瑛士、ごくせんで主要5人のうちの1人でジャニーズではないとわかった小池徹平。そんな2人がまさかのデュオとしてメジャーデビュー。彼らがストリートライブで下積みを積んでいた時代を当時知らなかった私にとってそれは青天の霹靂だった。そして私はごくせん以来小池徹平が気になって仕方がなかった。IQサプリでウエンツ瑛士を久々に見て懐かしくなった。そんな気になっていた2人が歌手としてメジャーデビュー。興味が湧かずにはいられなかった。
しかし、もともとジャニーズを、あるいはアイドルを主流で応援してきた私は最初彼らを好きだと叫ぶ事を拒んだ。それから本気ではまるのに半年かかったのである。
本気でハマった2006年。この年はWaTの年と言っても過言ではなかったのだろう。年に4枚シングルをリリース。さらにセカンドシングル「5センチ。」のリリースから間もなく初のアルバム「卒業TIME〜僕らのはじまり〜」もリリースしている*1。世界バレーのサポーターになったり、この年の数々の新人賞も取得した。私としては特に1st~3rd・5thシングルのPVの世界観をひとつなぎの物語として展開した「My favorite girl」が印象的だった*2。
2007年ではWaTとしての活動はほぼなかったが、互いにソロで音楽活動をしていた。そして2008年再びWaTは2人で活動していった。
2009年以降、2010年で2枚リリースしたのちに活動がほとんど見られなくなった。私もこの頃からジャニーズへの重きが大きくなってWaTの活動を精力的に応援する事がなくなっていった。
それでもいつかまたふたりで歌ってくれる。そう思いながらジャニーズを主流に応援していた。それでいて他の好きなグループとの共演を夢見ながら。だからいつもFNS歌謡祭で2人が歌う事が楽しみで仕方がなかった。2011年以降私にとって唯一WaTが見られる場所だったから。他の好きなグループとの共演も見られる、まさに一石二鳥以上の結果が得られる番組だった。もちろん今年のベストヒット歌謡祭とFNS歌謡祭は特に嬉しかった。2人が変わらない関係で歌うその姿が本当に嬉しかった。なのに。
唯一の救いは2人とも解散にポジティブだという事。2人ですごく話し合った末の結論だというのが伝わった。
でも理解はしても簡単に納得できないのがファンというものなんだ。どんなに他にもいっぱい手を出していたって私がWaTを好きでいるのには変わりはない。しかしそれと同時に、私は一回も彼らに会いに行かなかった事、彼らの音を生で聴こうとしなかった事を悔いたし恥じた。結局私は茶の間ファンにすらなれていなかったのでは、ミーハーのままずっといたのではないか、と感じてしまった。どんなにいっぱい手を出しているからって好きなのには変わりない。という断言もWaTのファンとしての自信もすぐに崩れ落ちた。
来年の2月の最後のアルバムのリリース、そして翌日のそのアルバムのリリースイベントを最後に2人はWaTではなくなる。単なるウエンツ瑛士と小池徹平に戻るだけなのだろう。それでも2人がWaTだった十数年間は2人をしめる要素としてはあまりに大きい。せめてWaTがWaTではなくなってもこれからも2人が繋がっていられるようにと願わないではいられない。そして、最後の瞬間だけでもいいから本当にWaTが好きだと言いたい。
*1:アルバムタイトルにもなっている楽曲「卒業TIME」はインディーズデビューを果たした楽曲である
*2:別冊マーガレットで連載、のちに本人主演で映像化。なお、連載の完結は5thシングル「ボクラノLove Story」のリリース前
グループを愛するということ。
ベストアーティスト2015。ある時間を境に会場にいた、あるいはテレビで視聴していたおそらく全てのジャニオタには辛い放送になった。とりわけジャニーズ企画のジャニーズLOVEソングメドレーの楽曲が多くのジャニオタに刺さる刺さる。ある人は事務所を離れる決意を話した彼と残される彼らへの応援ソングと捉え、ある人は自分と自分の好きなグループに今回の件を重ねた。その後の放送される曲も心に刺さる曲が多かった*1。ジャニーズ以外の楽曲でも心に追い打ちをかけられた。
当たり前だろうが、これまで多くの脱退や卒業について私は蚊帳の外だった。しかし、グループから誰か一人いなくなるということは、どうしてこうも悲しいのだろう。それが私がそのグループを応援しているかどうかにかかわらず。
私自身がファンとして経験したメンバーの脱退は5回。2011年にNEWSから山下智久さんと錦戸亮さんが、2013年にFlowerから水野絵梨奈さんが、2014年に同じくFlowerから武藤千春さんが、2015年にNMB48から山田菜々さんが*2、そして三度Flowerから市來杏香さんが脱退、あるいは卒業した。私はぼんやりと、これらの脱退発表が秋にかけて多いなと思った。確認するとNEWSの二人は10月4日、Flowerの3人はそれぞれ10月18日、10月12日、10月7日、山田菜々さんは10月13日だった。私の推しグループのみの場合とはいえ、10月に集中しすぎだろこれ。そして御察しの通り2014年が一番堪えた。なんで別々のグループで連日発表*3。
脱退発表のたびに私は心を痛めた。ファンもやめようかと思った。しかし私はまだファンを続ける気でいる*4。これで脱退したメンバーを嫌いになれるなら楽なんだろうが、これまで好きだった時間がそう簡単に嫌いにはさせないらしい。残されたメンバーを見るのが辛いのもある。そこはだからこそ向き合おうとする。ファンとはきっと往々にしてそういうものなのだろう。
現在掛け持ちしているグループはジャニーズ内外合わせて11組。私の脱退経験はある意味この掛け持ち担だからこその悲劇であり、そのリスクを頭の片隅に置いた上での自業自得だ。しかし、私はその11組の中でも最も中心的に応援するイチオシグループを無意識に定めているが、これまでの脱退は当時のイチオシグループではなかった。
現在のイチオシグループはジャニーズWESTだ。もともと彼らは結成から人数にごたつきがあったがそれを乗り越えて現在7人で活動している。私はそのごたつきを、自担が省かれる立場で味わった一人である。本人たちは忘れろというが忘れようとして忘れられることではないし、元来トラウマが長期化しやすい私はきっと死ぬまで忘れられないだろう。そのトラウマは今でも私のココロの奥底に暗い影を落としている。もちろん、他のグループの脱退自体が私の中でトラウマ化している部分もある。これまでのKAT-TUNやHey!Say! JUMPも寂しかったしJr.に目を向けるようになってからはそんな機会が格段に増えた。NEWSと関ジャニ∞の最初の脱退に至っては、当時私はアンチとして対面したのに。
私がこのトラウマを乗り越える時はきっと彼らの行く末を平和に見届けられたときだろう。
今回の件も私はファンとしては蚊帳の外だ。しかし私は彼のことが大好きだった。その顔立ちもスタイルも人柄も、ファンになれなかったものの大好きだった。悲しめば悲しむほどファンになれなかった、アイドルとして好きになれなかった自分が憎くなる。でももう脱退と退所を発表した今悔やんだって後の祭りだし、蚊帳の外な以上私がこれ以上悲しむのは悲しみの真っ只中にいる人たちに失礼な気もする。だから私はもうこのことについては次に脱退の話が私の身近に来ない限りは話さない。その日が来ないことを願うが。
あまりに愛が大きすぎると
失うことを思ってしまうの
自分がもどかしい
今だけを見て生きていればいいのにね
(KinKi Kids 愛のかたまり より)
ベストアーティストでも歌われたKinKi Kidsの愛のかたまり。当該歌詞は2番サビのためこの日は歌われていないが、正直思い出して心に再び刺さった。 今の私はこの曲の『私』のようだ。一部ジャニオタに嫌われそうだな。
*1:個人的にはKinKi Kidsの楽曲が一番きつかった
*2:卒業発表そのものは2014年
*3:どちらも実際の脱退・卒業はこれより後だったのだけは幸いだった
*4:NEWSと今回のFlowerはまだまだ引きずっている
浮気を浮気と思うのかが問題
淳太くんの物議を醸したなにわぶ誌について話すつもりがなんか脱線した前回記事。
今見てもひどい。両方の界隈の人からフルボッコにされそう。
今回は前回よりかはそれについて思ったことを書こうと思ってる。前回の記事にも対応して書くのでまた脱線しそうだが。
何をもって浮気とするのか
さて、私は今回、あるいは前回の淳太くんのなにわぶ誌の騒動で思ったことがある。それが見出しの言葉である。浮気といってもここでの浮気は当然あるタレントのファンが別のタレントを好きでいる状態のことである。
前回も色々と見たが、今回も淳太くんのなにわぶ誌に対して意見しているツイートやブログをちらほらと見た。やはり、その多くが眉をひそめていた。浮気に関して好きなアイドルにどうこう言われるのはおそらく彼女たちにとって不本意なのだろう。
しかし、私は大して気にならなかった。前回の自分なりの考察だって、私よりはるかに精神的に大人な他のファンの方々が眉をひそめているのを受けて、初めて考えたものである。私の読んですぐの感想は、「淳太くん相変わらず浮気が嫌いだなあ、また言ってる笑」だった。だから、それで不快に感じた方々の気持ちがイマイチわからない。
ここで、そもそも浮気とはどういう意味なのか、一度調べてみた。
うわ‐き〔うは‐〕【浮気/上気】
[名・形動](スル)
1 一つのことに集中できず心が変わりやすいこと。また、そのさま。移り気。「―な性分で何にでも手を出す」
2 異性に心をひかれやすいこと。また、そのさま。多情。「―な人」
3 配偶者・婚約者などがありながら、他の異性に気がひかれ、関係をもつこと。「旅先で―する」
4 心が浮ついて、思慮に欠けること。また、そのさま。
「分別―になられ、備へことごとく違 (たが) ひ候」〈甲陽軍鑑・二七〉
5 浮かれて陽気になるさま。また、そうなりやすい気質。
「(芝居ナドニ)一切の嫁子―になりて」〈浮・一代女・四〉
類語 多情(たじょう) 移り気(うつりぎ) 気まぐれ(きまぐれ) ⇒ 類語辞書で詳しい使い方を調べる
関連語 むら気(むらき) むら 飽き性(あきしょう) 気移り(きうつり) お天気(おてんき)
うわきがらす【浮気烏】
「浮かれ烏」に同じ。
「―とはやされて、月夜も闇もこの里へ」〈浄・女腹切〉
うわきもの【浮気者】
浮気な人。心の移りやすい人。多情な人。
出典:デジタル大辞泉
出典 うわき【浮気/上気】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
ついでに類義語も調べてみた。
た‐じょう〔‐ジヤウ〕【多情】
[名・形動]
1 情が深くて、感じやすいこと。また、そのさま。「―な青年期」「―多感」
2 異性に対する心が移りやすいこと。また、そのさま。移り気。「―な人」
類語 多感(たかん) ⇒ 類語辞書で詳しい使い方を調べる
たじょうたかん【多情多感】
[形動][文][ナリ]感情が豊かで感受性の鋭いさま。「―な少年時代」
たじょうたこん【多情多恨】
[名・形動]感じやすいために、うらんだり悔やんだりする気持ちの多いこと。また、そのさま。
「芸術家は本来―だから」〈漱石・吾輩は猫である〉
[補説]書名別項。→多情多恨
たじょうぶっしん【多情仏心】
感じやすく移り気であるが、人情にあつい性質。
[補説]書名別項。→多情仏心
出典:デジタル大辞泉
うつり‐ぎ【移り気】
[名・形動]《古くは「うつりき」とも》
1 興味の対象をたやすく別のものに向けること。また、そういう性質。浮気。「―な薄情者」
2 ふとしたはずみで起こる感情。特に異性にひかれる思い。出来心。
「みなこれ男を思ふより、その時々の―にて」〈人・梅児誉美・三〉
類語 多情(たじょう) 浮気(うわき) 気まぐれ(きまぐれ) ⇒ 類語辞書で詳しい使い方を調べる
関連語 むら気(むらき) むら 飽き性(あきしょう) 気移り(きうつり) お天気(おてんき)
⇒ うつり【移り/遷り】の全ての意味を見る
出典:デジタル大辞泉
き‐まぐれ【気▽紛れ】
[名・形動]
1 気が変わりやすいこと。その時々の思いつきや気分で行動すること。また、そのさま。「―な性格」「―に習い事を始める」
2 物事の変わりやすいこと。また、そのさま。「―な秋の空」
類語 多情(たじょう) 浮気(うわき) 移り気(うつりぎ) ⇒ 類語辞書で詳しい使い方を調べる
関連語 むら気(むらき) むら 飽き性(あきしょう) 気移り(きうつり) お天気(おてんき)
きまぐれてんき【気紛れ天気】
晴雨の定まらない変わりやすい天気。
出典:デジタル大辞泉
これを見て納得した。確かに私のこのたくさん自担がいる状態もれっきとした浮気だ。しかし淳太くんが言ったり、ファンの人たちが気にしている浮気はここでいう3番の意味なのに対して、私の浮気は1番の意味がしっくりきた。多情とも言い換えられるだろう。これが私と他のファンとの感覚の差だったのか。
しかし、それたけでもやはり初見で全く不快に思わないのは幾ら何でも鈍感すぎる。「私の浮気は淳太くんの言う浮気とは違うし!あれもこれも好きになる方の意味だし!ポケモン図鑑ならぬジャニーズ図鑑を埋めているだけだし!*1」ってなってもいいような気がする。
そういえば、つい最近まで週刊少年ジャンプで「レディ・ジャスティス」という漫画が連載されていた。その主人公は凄まじいパワーや鋼の肉体などを持った超人少女なのだが、彼女の能力の中に「悪意を発している人がわかる右目」がある。話の途中で主人公は自分と全く同じ能力を持った悪人と対峙するもその男から全く悪意を感じ取ることができなかった。そこでわかったのが「悪意が全くない主人公と悪意を悪意と思わない100%の悪意を持つ男には悪意がない」ということだった。
要するに私は浮気を浮気だと思わないくらいに浮気をしているのだ。元々ポケモンで複数の種類のポケモンを好きになることに慣れている私は、アイドルもまた複数好きであることが当たり前だったのだ。だからこそKinKi以外ファンにならずともJ-FRIENDS全員が今でも好きだし、グループ全員をファンとして好きになる現象も当たり前だった。掛け持つのに罪悪感ない以上浮気とは言い難いのだから浮気と言われても対岸の火事だし。だから、淳太くんのなにわぶ誌だけでは、好きなアイドル側から文句を言われただけでは自分のことだと思わなかった。
しかし、同じファンの意見を見てもそうはならなかった。私と「同じように浮気している」とこれまで感じていた人から抗議の声が上がった。その上抗議の声は所謂一途なファンからも飛んだ。ここでようやく私も違和感を感じたのだ。ただし、浮気を認めない淳太くんとそれに猛反発する一部のファンの両方に。だから、私の浮気がなんなのか考えるなんてことに至ったのだ。浮気は悪いことだなんてきっとほとんどの人が思ってるだろう。私だって思う。しかし犯罪性があるのは3の意味についてで、そのほかの意味では人間性が疑われても罪には問われにくい気がする。そんな感覚でいる私にはどっちの感覚も考えつかなかった。我ながらクズな発想。
きっと淳太くんがどれだけ嫌味を言おうとも淳太くんが顔をしかめる浮気者にはその言葉は届いていないし、罪悪感を持つからこそ苦しむ浮気者もどきのファンが間違えて苦しんでいると思う。その他の、私のような本物の浮気者は浮気を浮気だと思わないほど移り気だということに気づかなければ、浮気とか掛け持ちとか議論しても平行線だろう。そんな連中を放っておくべきという意見そのものは同じかもしれないが、私の意見では「言っても本物には届かないしほとんどがすぐ飽きるから放っておけ。浮気と言われ苦しむ人のがファンとしては誠実だからあまりその人たちをむやみに傷つけるなよ」という感じだ。とはいえ私自身は浮気者のくせに一度好きになったら飽きるまでが長いから、そこは少し申し訳ない。
ただ、私なりの浮気者としての流儀がある。その一つが「コンサートなどの現場に別グループのグッズを持ち込まない」である。さすがにジャニーズWESTのコンサートに関ジャニ∞のトートバッグや団扇を持ち込んでいる人を見ると、どっちも好きな私でもその人のファンとしての神経を疑う。やってることの質は旦那が帰ってくるかもしれない自分の家に浮気相手を連れ込んだ某元アイドルと同じじゃないか。*2目の前で浮気を匂わせられたらアイドルだって不快だろう。それはさすがに控えよう。
あこがれのジャニーズマスターになりたいな
中間淳太さんのなにわぶ誌がまた物議を醸し出しているようで。
もともと彼はジュニアの頃から「浮気者は素焼き」と言っていたので、「まあそんなところか」と思った程度です。しかし、その浮気を否定しているような言い方が、その分の現場で会える機会のなさにも関わらずの発言が、そして千差万別のファンのあり方を否定したその姿が一部の過敏なファンには刺さるのかなあ、などと考えた次第。
以前の似たような発言があり、それに対する私の考えたことはこうだった。
浮気相手が二次元でもそれは浮気の対象になるのか
ジャニヲタだからと言って何もジャニーズ一筋、ジャニーズしか興味がありません。という人はそこまで多く無いと思う。俳優を好きな人もいるし、疑問の通りアニメを好きな人もいる。私も数多くのジャニーズグループも好きだが、アニメも好きな部類の人間である。ついでに言うとボカロも好きだ。
しかし、それが浮気だと言われると私はわからなくなる。確かにあるグループのライブないしはグッズ物販へ行くときに一目見て他のグループを好きだとわかるようなグッズを持っていかないし、それをしている人を見て眉をひそめているような人間である。
しかし、アニメに関しては全く気にしていない。二次元でもアイドルに近い部類のもの(代表でいうとうたのプリンスさまとか)に関するもの、ラバーストラップの類ならともかく、私の場合は主な二次元の対象はポケモンである。恋愛対象ではなく、手持ちパーティを「連れている」感覚である。それを果たして浮気だというのか。*1
そこまで考えて私の中で浮気に関して一つの、現時点の答えが見つかった。
私はジャニーズで手持ちを作っている。
それがポケモンファンにして、元過激J-FRIENDS派のアンチジャニーズなジャニヲタが、ある時吹っ切れて以来他のジャニーズに興味を持ち続ける現時点での結論である。
現在私が好きなジャニーズのグループは6組。KinKi Kids、関ジャニ∞、NEWS、Kis-My-Ft2、A.B.C-Z、そしてジャニーズWESTである。その中でも自担は堂本光一、大倉忠義、千賀健永、橋本良亮、藤井流星の5人だ。NEWSは4年前から暫定不明*2としてる。顔ぶれからして多くの人から顔ファンなどと揶揄されるのだろうか、いや、世間で舞祭組と言われてる千賀さんがいるからないのかな、などと脱線はここまでにしよう。
彼ら自担には共通点があり、それが「ルックスと人柄がタイプで仕事には真面目、しかし天然」である。好みの顔と性格とグループにおけるキャラを厳選した結果、軒並み天然であることがわかってギャップ萌えを感じ続けている感じだ。大倉さんは少し違うかもしれないが。
ここで私がふと気になったのはポケモンで好きになる系統の偏りである。実は好きになったポケモンのほとんどが特防の種族値が高いポケモンである。
各ポケモンごとに強くなる度合いが違い、それを数値化したのが種族値である。これはポケモン廃人の言う三値を知らなくても、攻略本のポケモン図鑑(各ポケモンのデータブック)にも能力の伸びやすさとしておおよそ書かれているので、ポケモンをやっている人なら大体はわかるかもしれない。特防が高いポケモンは、それだけかみなりとか、ハイドロポンプとか、はかいこうせんなどの特殊技に耐えうる、*3ということだ。
そんなポケモン図鑑を眺めて気づいたのが、好きなポケモンの多くが特防が高い、ということだった。一目惚れしたポケモンを伝説のポケモンの中で限定してあげても、ファイヤー、スイクン、ラティアス、ユクシー、クレセリア、ビリジオン、とファイヤーを除けばポケモン好きなら嫌でも察してしまうラインアップ。
これだけだとわかりにくいので、実際に種族値ランキングを元に調べてみた。(メガ進化込み)
今回の記事の参考サイトは以下の各該当ページ
ポケモン徹底攻略 | オメガルビー・アルファサファイアもお任せ!
まず、以下が私がほぼ一目惚れで好きになったポケモン。
- ファイヤー
- ミュウ
- エーフィ
- スイクン
- ルギア
- セレビィ
- サーナイト
- チルタリス
- アブソル
- ラティアス
- カイオーガ
- ジラーチ
- ユクシー
- クレセリア
- シェイミ
- ビクティニ
- ビリジオン
- レシラム
- フラージェス
- ゼルネアス
で、特防種族値ランキングを、ボーダーラインを100位(エンペルト、101)として見て、それ以上のポケモンを順位順に並べた。すると以下の結果になった。なお種族名と特防ランキングの順位の間の数値が各ポケモンの種族値である。
- ゲンシカイオーガ 160 3位
- ルギア、フラージェス 154 5位タイ
- メガラティアス 150 8位タイ
- カイオーガ 140 15位タイ
- メガサーナイト 135 18位タイ
- ラティアス、ユクシー、クレセリア 130 22位タイ
- ビリジオン 129 31位
- レシラム 120 37位タイ
- スイクン、サーナイト 115 52位タイ
- チルタリス、メガチルタリス 105 82位タイ
ラインアップ20種中11種、半数以上が特防が高めという結果になった。ボーダーライン以下とはいえミュウ、セレビィ、ジラーチ、シェイミ、ビクティニは種族値100で101位タイだし*4、ゼルネアスが98で130位タイ、エーフィが95で136位タイ、ファイヤーが85で213位タイと決して低くなく、完全に特防が高めでないのは20体中アブソルのみであった(通常メガ共に60とだいぶ低め)。余談だが今回100位ボーダーとしたエンペルトはシンオウの旅のパートナーだったりする。
一目惚れだけでこれだけ特防の高いポケモンを好きになってると思うとちょっと気持ち悪い。
またポケモンは性格によってポケモンの各個体の能力の上がり方も変わる。その性格による個体値*5の能力補正から見ると特防の上がりやすい性格は
- おだやか(攻撃下降補正)
- おとなしい(防御下降)
- しんちょう(特攻下降)
- なまいき(すばやさ下降)
である。
ちなみにがんばりや、きまぐれ、すなお、てれや、まじめは補正がかからない。
そして、特防が最も高い能力と表している個性で見るとこんな感じ。
- きがつよい。
- ちょっぴりみえっぱり。
- まけんきがつよい。
- まけずぎらい。
- ちょっぴりごうじょう。
先に述べた5人の自担っぽい性格な気がする。というかこうやってみると大倉さんを好きな理由が納得な気がした。
私は、なんとなく好きという時代も含めると15年ジャニーズを好きでいる。しかしポケモンはそれより長く今年で17年目くらいになる。また、ジャニーズのように情熱の注ぎ方に波があるわけではなくずっと飽きずにポケモンが好きだ。だとすれば年がいくにつれて「好き」のスタンスがポケモンベースになっていてもなんら不思議ではない。
私の好きはポケモントレーナーとしてポケモンが好きなのと同じ。さすがにこう言うと各方面から怒られそうだが、実際そんなもんだから仕方がないとしか言いようがない。
もし私が新しく好きになった、つまり浮気したジャニーズが調べた結果上記の結果のような人で勝手にうなだれていたら、笑って、「新しいパーティ候補が見つかったんだな」とでも思ってほしい。
歪んでたスイクンへの愛が新たな局面を迎えた。
色スイクンが欲しい。
そう思い始めたことの発端は、アルファサファイアの周回プレイを始めたことにある。
私は複数のポケモンのゲームデータを持っている場合、だいたいこのプレイに走る。これまで育ててきた、捕まえてきたポケモンを一方のデータにほぼ寄せて、ほぼ空になったバージョンを最初からやり直して再プレイをすることを楽しんでいる。今回のXY、オメガルビーアルファサファイア、通称第6世代ではポケバンクの利用も可能なので、それを駆使すれば3DS一台でもほとんどのポケモンをリセットから救うことができる。通信交換の手間も省けるので私のような周回プレイを楽しむ派には非常に優しい仕様になっている(それでも預けられないという理由でレベル62だかのおきがえピカチュウを犠牲にしているが)。
で、この周回プレイだが、当然前回と同じパーティで行ってはつまらない。というわけで、今回はミズゴロウ主体の水縛りパーティで行こうと考えた。フーパの加入でエスパーや悪混じりの軽い縛りになったが。
やがて私はカイオーガとのバトルを終え、ホウエン地方に出ない伝説のポケモンを捕まえる段階を迎え、すぐさまルギアを捕まえスイクンを捕まえに行った。丁度(基本)水縛りプレイだったとはいえ、すぐに捕まえに行くくらいに私はスイクンが大好きなのだ。なお捕まえるスイクンの名前は「リリィ」で固定している。この名前は幼い頃から妹として可愛がっているスイクンドールの名前に由来している。妹のように扱ったのも当時5歳にしてスイクンの魅力に惹かれたからである。
しかし最初のプレイでゲットしていた「リリィ」はリセットを繰り返して出した個体値ほぼ6Vという優秀個体だった。バトルの型もテンプレートなものしか思いつかないので、型も名前も被るのはキツイと感じていた。ラティアスは前回の個体と差別化している分余計に強く感じた。
さて、この段階で悩んでいた頃、私にある情報が舞い込んだ。
「レート使用ポケモンとして過去作出身の個体の解禁」
である。
レート、すなわちレーティングバトルでは、現在ポケムーバーで過去のバージョンから連れてきたポケモンを使用できない。それが次のシーズンで解禁されるというのだ。
私はきまぐれにレーティングバトルをするため、大して気にはならなかった。しかし、いわゆる廃人の皆様には大問題である。戦術や使用ポケモンも変わってしまうからだ。発表後多くの賛否両論がネットにあふれた。twitterでは多くの関連ワードがトレンドにあがった。
そんな中私が気になったのは「零度スイクン」である。これは、5年前の映画の前売り券で配布された「めずらしいわざを持った色違いのスイクン」のことだ。そのうちの一つが一撃必殺攻撃の「ぜったいれいど」なので零度スイクンと呼ばれている。これもレーティングバトルでは使用不可だったがもうすぐ解禁される。
スイクンはただでさえ伝説のポケモンで強い上に防御と特防が高い耐久型のポケモンである。低めの攻撃、特攻がネックだがそれを、命中率が低いといえど一撃必殺攻撃で補われるのだから当然脅威である。一時期twitterのトレンドに上がるくらいに多くの廃人が慄いた存在。スイクン好きの私の目にも止まった。
しかし、私は零度スイクンを持っていない。当時前売り券の持ち主だった本当の私の妹がライコウとエンテイに引き換えたためである。当時は色違いも対戦もこだわっていなかったし、リーフグリーンで自分のスイクンを捕まえていたので大して気にしていなかった(当時徘徊スイクンが確定で逆4Vという悲惨な個体になると知らなかった)ので、手に入れていなかったことをここで初めて後悔した。ならば、なんちゃって零度スイクンを作り、対戦相手を警戒させよう、と考えた。
そこで冒頭の言葉に戻るわけだ。(前置き長かった…)
正直色違いのために個体を厳選するのは初めてである。なおかつその初めてが伝説のポケモンだ。しかも全国図鑑を完成させていないので、色違いと出会いやすくなるひかるおまもりも持っていない。当然リセット回数は1000は超えるだろうと思った。
厳選開始二日目に出た。
二日目といっても初日は五分もしていなかったのでほぼ一日で終了した。
個体値はただの3Vだったが極端に低い値もないのでそのまま採用した。
リセット回数は数えていなかったので正確な数値はわからないが、通算でも100回行ったかいっていないかくらいな感じだった。twitterでは開始1時間足らず、と書いたが、つづくライコウでのリセット回数が30分間で50を超えており、体感でそれくらいだったのでおそらくそれくらいで出している。ちなみに色違いライコウはまだ拝めていない。
愛情の勝利か、ともかく私は割とあっさりと色違いのスイクンを手に入れた。「イク」と名付けた。リリィ以外の名前をスイクンにつけたのはクリスタルでの初ゲット以来である(リリィへの改名前スイチャンと名付けてた)。ネーミングが何気に幻想水滸伝IIIの108星縛りなのは偶然である(確かにリリィは2の頃の彼女由来だが)
しかし、私の愛情は暴走して今やライコウ・エンテイをも色違いで統一しようとし、さらには色スイクンのぬいぐるみまで欲しがる始末。くじの景品はプレミア物でオークションの価格も高騰しまくっているのでそのうち手作りするかもしれない。
……確実に長期シリーズ化するなこれ。