ポケモンとジャニーズとそれからボカロ。

みんな違うからみんな好き。

グループを愛するということ。

ベストアーティスト2015。ある時間を境に会場にいた、あるいはテレビで視聴していたおそらく全てのジャニオタには辛い放送になった。とりわけジャニーズ企画のジャニーズLOVEソングメドレーの楽曲が多くのジャニオタに刺さる刺さる。ある人は事務所を離れる決意を話した彼と残される彼らへの応援ソングと捉え、ある人は自分と自分の好きなグループに今回の件を重ねた。その後の放送される曲も心に刺さる曲が多かった*1。ジャニーズ以外の楽曲でも心に追い打ちをかけられた。

 

当たり前だろうが、これまで多くの脱退や卒業について私は蚊帳の外だった。しかし、グループから誰か一人いなくなるということは、どうしてこうも悲しいのだろう。それが私がそのグループを応援しているかどうかにかかわらず。

私自身がファンとして経験したメンバーの脱退は5回。2011年にNEWSから山下智久さんと錦戸亮さんが、2013年にFlowerから水野絵梨奈さんが、2014年に同じくFlowerから武藤千春さんが、2015年にNMB48から山田菜々さんが*2、そして三度Flowerから市來杏香さんが脱退、あるいは卒業した。私はぼんやりと、これらの脱退発表が秋にかけて多いなと思った。確認するとNEWSの二人は10月4日、Flowerの3人はそれぞれ10月18日、10月12日、10月7日、山田菜々さんは10月13日だった。私の推しグループのみの場合とはいえ、10月に集中しすぎだろこれ。そして御察しの通り2014年が一番堪えた。なんで別々のグループで連日発表*3

脱退発表のたびに私は心を痛めた。ファンもやめようかと思った。しかし私はまだファンを続ける気でいる*4。これで脱退したメンバーを嫌いになれるなら楽なんだろうが、これまで好きだった時間がそう簡単に嫌いにはさせないらしい。残されたメンバーを見るのが辛いのもある。そこはだからこそ向き合おうとする。ファンとはきっと往々にしてそういうものなのだろう。

 

現在掛け持ちしているグループはジャニーズ内外合わせて11組。私の脱退経験はある意味この掛け持ち担だからこその悲劇であり、そのリスクを頭の片隅に置いた上での自業自得だ。しかし、私はその11組の中でも最も中心的に応援するイチオシグループを無意識に定めているが、これまでの脱退は当時のイチオシグループではなかった。

現在のイチオシグループはジャニーズWESTだ。もともと彼らは結成から人数にごたつきがあったがそれを乗り越えて現在7人で活動している。私はそのごたつきを、自担が省かれる立場で味わった一人である。本人たちは忘れろというが忘れようとして忘れられることではないし、元来トラウマが長期化しやすい私はきっと死ぬまで忘れられないだろう。そのトラウマは今でも私のココロの奥底に暗い影を落としている。もちろん、他のグループの脱退自体が私の中でトラウマ化している部分もある。これまでのKAT-TUNやHey!Say! JUMPも寂しかったしJr.に目を向けるようになってからはそんな機会が格段に増えた。NEWSと関ジャニ∞の最初の脱退に至っては、当時私はアンチとして対面したのに。

私がこのトラウマを乗り越える時はきっと彼らの行く末を平和に見届けられたときだろう。

 

今回の件も私はファンとしては蚊帳の外だ。しかし私は彼のことが大好きだった。その顔立ちもスタイルも人柄も、ファンになれなかったものの大好きだった。悲しめば悲しむほどファンになれなかった、アイドルとして好きになれなかった自分が憎くなる。でももう脱退と退所を発表した今悔やんだって後の祭りだし、蚊帳の外な以上私がこれ以上悲しむのは悲しみの真っ只中にいる人たちに失礼な気もする。だから私はもうこのことについては次に脱退の話が私の身近に来ない限りは話さない。その日が来ないことを願うが。

 

あまりに愛が大きすぎると

失うことを思ってしまうの 

自分がもどかしい

今だけを見て生きていればいいのにね

(KinKi Kids 愛のかたまり より)

ベストアーティストでも歌われたKinKi Kidsの愛のかたまり。当該歌詞は2番サビのためこの日は歌われていないが、正直思い出して心に再び刺さった。 今の私はこの曲の『私』のようだ。一部ジャニオタに嫌われそうだな。

*1:個人的にはKinKi Kidsの楽曲が一番きつかった

*2:卒業発表そのものは2014年

*3:どちらも実際の脱退・卒業はこれより後だったのだけは幸いだった

*4:NEWSと今回のFlowerはまだまだ引きずっている