本格的にジャニヲタになった時、わたしは小6だった。
ジャニーズから茶の間からすら離れ初めて三年が過ぎた頃、ファンタスティポとビロードの闇をみて再びジャニーズを好きになることは自分でも想像してた。
しかし、本格的にジャニヲタになることも、茶の間ながらJフレ過激派だったわたしが他のグループに思いを馳せるようになるなど、考えもしなかった事だ。
特に今日、わたしとの三週間足らずの同い年期間を終え、今年の誕生日を迎えた彼など、あるきっかけが舞い込むまで一切視界に入って来た記憶がない。名前と存在こそ以前からうっすら知っていた程度で、それ以外のデータは前述のあるきっかけ以前は全くわたしの中には存在していなかった。しかし、わたしが今一番想いを馳せるジャニーズは間違いなく彼だ。
そもそも小6からわたし自身が、意図的に彼を意識の外に追いやっていた気がする。
当時、エイターの門にようやくたどり着いたくらいのひよっこエイターだったわたしは、関ジャニ∞のことを知る延長線上でしか関西ジャニーズJr.を知ろうとしなかった。後に本格的にファンになっているA.B.C-Z(当時A.B.C.)やKis-My-Ft2は積極的に知ろうとしていたにもかかわらず。KinKi Kidsを好きなあまり、関ジャニ∞を嫌っていた2年間と、本質は変わっていなかったのだろう。結局この頃も、関ジャニ∞が好きだから後輩の関西ジャニーズJr.があまり年が離れると興味が湧かない、嫌いという感情が出ていたのだ。
話がそれた。
簡単に言うと、この当時認識していた関西ジャニーズJr.はB.A.Dと当時のBOYS、そして神山智洋くんや藤原丈一郎くん、ムエタイ向井ブラザーズなどの一部のチビJr.のみだった。ムエタイ向井ブラザーズと同期の彼の事は、最初に彼が所属したグループTOP kidsのことを知っても尚、しばらく知らないままだった。初めてTOP kidsを知ったタイミングがたまたま彼がまだメンバーではない頃だったのが大きい。しかしメンバーになり、なおかつほんじゃに!にて自己紹介までしていたのを完全にスルーしていたのはさすがに罪深い。
やがてドラマ版バッテリーをきっかけにTOP kidsから中山優馬くんが突出し始めた。
それをきっかけにわたしは彼が嫌いになった。頭の固いエイター、しかもB.A.DやBOYSよりのエイターだったのが恥ずかしい事に彼への苦手意識を加速させた。
後々重要なので同時に言うと、小5あたりから緩やかにアンチEXILEになっていたわたしがピークでEXILEを嫌っていたのも確かこの頃である。
さらに悪い事にわたしは優馬さんを嫌うあまり、再編成されたばかりのHey! Say! 7WESTまでも嫌いになってしまう。それでも神ちゃんがメンバーにいる事、全く年下に見えないことから興味を示した小瀧望くんのことを知る事で次第に嫌いが緩和された。優馬さんが次第に独立していった事も、皮肉にも優馬さんやグループに対する苦手意識を緩和していった。
そしてようやく、このころに本日の主役、藤井流星氏を認識した。(前振り長い)
しかし、ほんじゃにを観ていたのにスルーする、グループを嫌いになって完全に視界から外すなどわたしのこれまでの流星さんへの対応はひどかった。今思い出しながら打ち込んでいて過去の自分を張り倒したくなるレベルのひどさ。この経緯からそれでも全く興味が湧かなかった。
そう、2012年の夏までは。
その年の夏クールのドラマの一つ、「スプラウト」。これにA.B.C-Zから橋本良亮くんが出演した。原作も終盤だけなら一時期「ほんまに関ジャニ∞!!」目的で買っていた少女誌で知っていた。ジャニドラマの例に漏れずローカル放送に阻まれて必要以上に情報を漁った。
そのネットサーフィンでわたしはジャニーズJr.の兄を持つ藤井萩花ちゃんを知ったのだ。(運命の出会い)
彼女に俄然興味が湧いたわたしは彼女に関する事をいろいろ調べた。それでようやくわたしの中で流星さんの存在が大きなものになった。
しかし当時のわたしは「兄弟きっかけで好きになるなんて本人たちに失礼」と踏みとどまろうとした。興味の湧く直前にかつて苦手だった7WESTが6人から4人になり、好きになるタイミングとして最悪と思ったのもある。以前まで萩花ちゃんの所属グループの根源とも言えるEXILEを嫌いだったことからの罪悪感もあった。(それでも彼女を知る頃にはもう嫌いではなかったが)
思いとどまろうとしたのに、末っ子の夏恋ちゃんがグループでMyojoのレギュラーだったのに気づいたり、萩花ちゃんがつづいて「THE QUIZ」(これも原作読んでた)に出演したり、E-girlsがスポットライトを浴びだしたりして、正直ブービートラップをかけられた気になった。
その後、三宮駅で迷子の呼び出しをされた疑惑が立ち、それをきっかけにわたしは彼の魅力にまんまと落ちるのであった。思いとどまり、罠にかかってもなんとか持ちこたえていたわたし、どこへいった。
そんなこんなで興味ゼロの期間を長年過ごした末にいまや最も好きなジャニーズの一人になっている流星さん。なにかと流星さんと接点の多い大倉忠義さんや千賀健永さん、さらには母の影響で好きになった堂本光一さんですら一目惚れに近い落ち方だった事を考えるとこれまでとは全く異なる落ち方に、今でも戸惑う。それでも今好きならあまり気にしてはいけない事のような気もする。
今年もまた一つ年を重ねた流星さん。ささやかな約2週間ちょっとの同い年期間が終わった寂しさを思いながら自担を想う経験も年上好きのわたしにとって初めての事である。初めてコンサートで、それもかなりの至近距離で顔を合わせた自担も彼だ。
デビュー関連でいろいろ思わざるを得なくなったのも、何かと本気でいらつく事も、流星さんを好きになって初めて経験した。
基本茶の間だったとはいえ、初めてジャニーズに心惹かれて15年。まだまだ知らない感情や経験も出来るのだなあと新鮮な気持ちでファンをしている。
だけど従来通り、きっと流星さん以上に好きになる人は本気で嫌いと思う人だろう。そんな人物が現れるまでは当分流星担主流で楽しめそうだ。
これからもっともっと、わたしに新しい経験をさせて下さいね。
お誕生日おめでとうございます。
(8/19追記) 上記を当日に書き上げたあとに自宅のインターネットを止められあげ損ねてました。(何の報告)