ポケモンとジャニーズとそれからボカロ。

みんな違うからみんな好き。

続・グループを愛するということ。

m-a-524.hatenablog.com

前回記事でグループを好きである事、脱退をどう思う事について私は書いた。

でもまさかその一週間後、脱退どころか解散を、自分の好きなグループが発表してしまうなどこの時は全く想像していなかった。

 

今から10年前、修二と彰が話題になったのと同じ頃にメジャーデビューを果たした二人組のデュオがいた。

ウエンツ瑛士小池徹平のWaT。Wentz and TeppeiでWaT。

もともと当時J-FRIENDS以降のジャニーズに興味がなかった私は、修二と彰よりも断然彼ら派だった。しかし私が彼らを好きになった経緯は完全にミーハーと呼ばれるものだった。かつて天才てれびくんに出演していた頃を知っていたウエンツ瑛士、ごくせんで主要5人のうちの1人でジャニーズではないとわかった小池徹平。そんな2人がまさかのデュオとしてメジャーデビュー。彼らがストリートライブで下積みを積んでいた時代を当時知らなかった私にとってそれは青天の霹靂だった。そして私はごくせん以来小池徹平が気になって仕方がなかった。IQサプリウエンツ瑛士を久々に見て懐かしくなった。そんな気になっていた2人が歌手としてメジャーデビュー。興味が湧かずにはいられなかった。

しかし、もともとジャニーズを、あるいはアイドルを主流で応援してきた私は最初彼らを好きだと叫ぶ事を拒んだ。それから本気ではまるのに半年かかったのである。

本気でハマった2006年。この年はWaTの年と言っても過言ではなかったのだろう。年に4枚シングルをリリース。さらにセカンドシングル「5センチ。」のリリースから間もなく初のアルバム「卒業TIME〜僕らのはじまり〜」もリリースしている*1世界バレーのサポーターになったり、この年の数々の新人賞も取得した。私としては特に1st~3rd・5thシングルのPVの世界観をひとつなぎの物語として展開した「My favorite girl」が印象的だった*2

2007年ではWaTとしての活動はほぼなかったが、互いにソロで音楽活動をしていた。そして2008年再びWaTは2人で活動していった。

2009年以降、2010年で2枚リリースしたのちに活動がほとんど見られなくなった。私もこの頃からジャニーズへの重きが大きくなってWaTの活動を精力的に応援する事がなくなっていった。

それでもいつかまたふたりで歌ってくれる。そう思いながらジャニーズを主流に応援していた。それでいて他の好きなグループとの共演を夢見ながら。だからいつもFNS歌謡祭で2人が歌う事が楽しみで仕方がなかった。2011年以降私にとって唯一WaTが見られる場所だったから。他の好きなグループとの共演も見られる、まさに一石二鳥以上の結果が得られる番組だった。もちろん今年のベストヒット歌謡祭とFNS歌謡祭は特に嬉しかった。2人が変わらない関係で歌うその姿が本当に嬉しかった。なのに。

 

唯一の救いは2人とも解散にポジティブだという事。2人ですごく話し合った末の結論だというのが伝わった。

でも理解はしても簡単に納得できないのがファンというものなんだ。どんなに他にもいっぱい手を出していたって私がWaTを好きでいるのには変わりはない。しかしそれと同時に、私は一回も彼らに会いに行かなかった事、彼らの音を生で聴こうとしなかった事を悔いたし恥じた。結局私は茶の間ファンにすらなれていなかったのでは、ミーハーのままずっといたのではないか、と感じてしまった。どんなにいっぱい手を出しているからって好きなのには変わりない。という断言もWaTのファンとしての自信もすぐに崩れ落ちた。

 

来年の2月の最後のアルバムのリリース、そして翌日のそのアルバムのリリースイベントを最後に2人はWaTではなくなる。単なるウエンツ瑛士小池徹平に戻るだけなのだろう。それでも2人がWaTだった十数年間は2人をしめる要素としてはあまりに大きい。せめてWaTがWaTではなくなってもこれからも2人が繋がっていられるようにと願わないではいられない。そして、最後の瞬間だけでもいいから本当にWaTが好きだと言いたい。

*1:アルバムタイトルにもなっている楽曲「卒業TIME」はインディーズデビューを果たした楽曲である

*2:別冊マーガレットで連載、のちに本人主演で映像化。なお、連載の完結は5thシングル「ボクラノLove Story」のリリース前